僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「幹汰はそれでいいのかよ・・・!

 俺は昨日見たんだよ!お前のねぇちゃんが俺らのクラスの前にいたことを!

 その手には確かにお前のピンが握られていた。大事そうに持ってたんだよ・・・!」



 乃江流はおもむろに立ち上がった。



 「何が臆病者だ!ねぇちゃんのことを一番に知ってるお前がねぇちゃんから目を背けたら、見えるもんも見えねえだろ!!」



 「のんちゃん・・・」



 乃江流はそこまで言うと、一息ついて廊下に目を向けた。