僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 「―――まってて、次に会ったときはうんと笑わせてわげるから。


 それまでまってて」





 僕は茜色の空に向かって言うと、目を閉じた




 やわらかな風が僕の体に触れた