僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 僕は触れられないすみれのほおに手をおいた



 少しでも近づきたかった



 感触はないけど、それでもすみれは僕の手に触れようと手を重ねてくる





 すみれは唇をかみしめて、必死に涙をこらえているようだった





 「せっかく願いを叶えてもらえてるんだから、そんなくだらないこと言わないでよ」