僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 「ごめん、変なこと言っちゃったね」




 すみれの笑顔は無理な笑顔で、僕は見つめているのに耐えられなかった




 僕はそっとすみれの涙をぬぐってあげた




 すみれは悲しそうな笑顔で僕を見つめる





 僕はまだ震えているすみれの手を握った