僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「こんな物しかあげれないけど、使ってね」




 ねぇちゃんは僕の前髪をかきあげ、そこにピンをつけた



 「うん、似合ってる♪」




 すると、ねぇちゃんはポケットからもうひとつ黄色いピンを取り出した。



 「それ、貸して」



 僕はランドセルからペンケースを取りだし、マジックペンでピンにメッセージを書き込んでいく。