僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「かんた、これあげる。」



 そう言って、ねぇちゃんが取り出したのは小さな黄色いピン。



 「つけてみて」




 僕は、銀色の金具部分をカチャっと開いた、すると、そこにはねぇちゃんの字でこう書かれていた。



 ~世界一かわいい、私の弟~



 「ねぇちゃん・・・」




 僕はねぇちゃんの顔を見上げた。



 ねぇちゃんは気恥ずかしそうに笑った