僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 とても近くに聞こえて、僕が振り返ると、雨に濡れたねぇちゃんが抱き締めてきた。




 「ねぇちゃん、、ごめん、、」




 ただただごめんしか言えない僕をねぇちゃんはさらに強く抱きしめた。




 しばらくして顔をあげるとねぇちゃんは顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた




 「このバカかんたがぁ!ねぇちゃん心配したんだからねっ!」



 そう言うと、また僕を抱きしめた。




 何分抱き合ってただろうか、雨も降り弱り、日が照ってきた。