僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 ねぇちゃんの肩が濡れていた。



 「ねぇちゃん寒くないの?」



 そう僕が聞くと、ねぇちゃんはにっこりと笑った



 「私はかんたのねぇちゃんだもん」



 僕は、ねぇちゃんの肩に触れた。


 その肩は、とても冷えていて手が一気にかじかんだ。



 「ねぇちゃん、風邪ひいちゃう、、」