「あめあめふれふれかぁーちゃんがぁー、じゃのめでお迎え嬉しいなぁ♪」



 「ママじゃないけどね、」



 『あめあめふれふれねぇちゃんがぁー、じゃのめでお迎え嬉しいな♪』



 これは、僕が小学2年生の時の話。



 僕らは二人で一人の姉弟。



 この日はどしゃぶりの雨。



 3年生のねぇちゃんは昇降口の前で傘を忘れた僕を待っててくれていた。



 二人で入る傘は狭い。