僕はそこまで話し終わると、乃江流に向かってニッと笑ってみせた。 「なぁ、そのピン、毎日つけてきてるけど、、なんか特別なもんなの?」 乃江流は前髪をあげてピンをつける僕に不思議そうに聞いてきた。 「あぁ、これ?見れば分かると思うけど、これ、ねぇちゃんとおそろなんだ。 かれこれ10年くらいつけてるかな」 「はっ!?10年!?んな特別なもんなのか?」 乃江流は僕のピンをコツコツをつつきながら驚いた顔をして聞いてきた。 「うん、これは僕にとってお守りみたいなものだから♪」