僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 こんな表情のお母さんは見たことがなかった




 「お母さん、実はお父さんのことがあまり好きじゃなかったの」




 その言葉を言った時のお母さんの顔は涙ぐんでいた



 あんまりお父さんの記憶はなかったけど、ねぇちゃんから色々と聞いていた



 あんまり好きじゃなかったことも