僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 あの秋の季節に気がついた、おかしな恋心





 お母さんに言ったらきっと、怒鳴らずに、驚きもせずに、ただただ悲しむだろう




 だって、実の姉に恋をするなんてあり得ないもん





 おかしいもん






 でも、お母さんは静かに聞いてくれた




 悲しみもしなかった





 ただ淡々と、話を聞いてくれた