僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】






 「ありがとう」




 僕は無意識にそんな言葉を口走った



 そして照れながら笑うと、乃江流も照れているのか、ほおを染めた




 「俺も幹汰にありがとうって伝えたかったよ」




 乃江流は僕の頭をクシャクシャにして「出会ってくれてありがとな」と言った




 そうして僕たちはずっと笑いあった




 きっと、この思いは忘れない