僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 僕も馬から降りると、優しくなでてあげた




 馬はしっぽをゆっくりと揺らしている




 僕も優しい気持ちになった





 「よっしゃ、学園祭を一緒に盛り上げような!」



 乃江流はニッと笑った



 「うんっ!」



 僕が返事をすると、乃江流は真顔で馬を指差し、「こいつに言ったんだよ」と言った




 「えー・・・」




 僕がうなだれると、乃江流は口を押さえて笑った