僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 「お前、速いよ、、」




 乃江流は疲れきった表情で言った



 そして、馬から降りると乃江流は馬を優しくなでた




 「のんちゃん、何してるの?」





 僕が不思議そうに聞くと、乃江流は馬をなでながら僕に言った




 「こうしてやるとさ、馬と心がひとつになるっつうか、優しい気持ちになるんだよな」




 乃江流は馬と目を合わせた




 馬はさっきの走っていた闘争心の目とは違い、安心しているような目だった




 「そうだね、」