僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「なぁ、なぁ・・・」



 隣からちょんちょんと膝を叩かれた。



 隣を見ると、短髪でいかにもスポーツって感じの子が僕に話かけてきた。




 「ん?なに?」




 そう返事するとその子はハニカミながら言った。




 「あの先輩ってお前の姉ちゃん??めっちゃ美人なんだけど。」




 そいつはねぇちゃんを指差しながら僕に聞いた。




 「うん、そうだけど。それがどうした??」