「あ!これはこれは、水原さんのお嬢様でしたか!

 廉様をすぐお呼びしますので、中の玄関でお待ちになっていてください」




 お手伝いさんはそう言って、頭を下げるとそさくさと泉君の部屋へと歩いて行った




 “いじめの計画者は先輩”




 幹汰の言葉が胸をしめつける




 そんな訳がないと思い込ませるけど、頭ではどこか疑っている自分がいる




 今は泉君を信じよう




 私はそう心に決めた