僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 幹汰は、歩みを止めて私に背中を向けながら言った



 「信じてもらえないかもしれないけど、ねぇちゃんのいじめを計画したのは先輩だよ」




 私は混乱した



 だって、助けてくれたのは泉君




 泉君がいじめの計画者だなんて到底信じられない




 きっと、幹汰は私と泉君を引きはなそうと仕掛けているに違いない