「ねえねえ青君、本当に大丈夫かな?」





「しーっ!早く早く!」



きらきらの笑顔で君は私の前を走っていく




それを私が夢中で追いかける



「あっ!」


気持ちに追いつかないせいか私の足からサンダルがぽろっと脱げた




「待って青くん!
サンダルサンダル…」




今思うとあの日私は、本当に楽しくて、幸せで
君とならどこにでも行けると思っていたんだと思う。



そう、君のことを思い出せなくなる日が来るなんて1ミリも疑うことが出来ないくらいに






パパー!




「かなんちゃん!」