憶えてた。

大好きだった。


出会った春。

互いに関わらなかった夏。

初めて話した秋。

ずっと一緒にいた…冬。









「ねぇねぇ!実里っ!明日、部活も休みだし何処かいこう!」



そう言って、私の手を強く子供のように握る由美。



「そうだね!んー、何処がいい?」



そう言って私が聞くと、



「実里の好きなところ!」



って答えてくれたね。




その一つ一つのやり取りが本当に大切だったなんて、今更気付いたんだ。


許して、こんな私を。

そして戻りたいよ、あの頃に…