「神野優人、遅れました」 そういって現れたのは、そう名乗る男だった。 今頃? っていうことよりもまず、驚きの方が強かった。 理由? 理由なんて簡単。 だって、初めて見たから。 同じクラスだったけど神野君はずっと休んでいたから。