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そんなこんなで、あたしは今隣に更科先生、後に沙希、という状況で教壇に立っている。
の、
で す が 。
もうぶっちゃけ背中をダラダラと嫌な汗が伝って気持ち悪い。
口角がピクピクと痙攣してるのが分かるから、きっとすっごい不自然な笑顔をしてるんだろう。
何よりずっと気にしてる背筋は、むしろ反り返りそうなくらいピンとして。
「真、城・・・鈴、で す・・・」
必死に紡いだ自己紹介の言葉は情けないくらい震えていて小さい。
っていうか喉がカラカラで出したい声もでない。
そして、お世辞にも「よろしくお願いします」とは言えなかった。
なぜならば、
クラス全員が審査するような鋭い視線であたしの全身を見ているからだ。
え、なんで?逆にどうしてここまで友好性がないの?
いくらあたしでも、なんかうまくやっていける気がしないんですが。
友人関係が円滑であるように祈ったさっきの自分像がガラガラと音を立てて崩れていった。
前途多難、という文字がまるでネオンのように頭の中でピカピカと主張している。
あまりの緊張感に俯いた。

