「この学校神谷学園は、日本でトップを誇る名門校です。
最新鋭の設備を持って運営し、多数の会社や財閥をスポンサーに抱え、国際交流にも力を入れています。
そんなことをしてたら学費が跳ねあがっちゃって、気付けば“お金持ち校”って呼ばれるようになっちゃったけどね」
ふふっじゃないよ校長先生、学校ってそんなカップラーメン作る感じで作るもんじゃないんだからさ。
と思ったらあたしの頬がひきつった。
それと同時にそりゃ学費もかさむよね、と妙に納得する。
この校舎建てるだけでいくらかかったんですか、って思うし。
むしろ今座ってるソファにこの質感必要ないし、この無駄なスペースとか掃除大変そうだし。
あたしの考えって所謂貧乏性なのだろうか。・・・正常な感覚だって思いたいけど。
「中でも、成績と家柄でクラスはAクラスからDクラスまで分かれています。
今回、鈴ちゃんにはAクラスに入ってもらうわね」
「なっ!」
その言葉にあたしは校長先生の前だというのに声を上げてしまった。
「さ、さすがにAが一番下ってことは・・・」
「ないわ」
ですよね。

