「ガタガタガタガタうるさいですね、って言ったんですよ。鈴様」
「さ、沙希・・・?」
「10日間も我慢しただけ褒めてください。貴方は黙って言うことを聞いていればいいんですよ」
ちょっと待って。口調も笑顔もいつもと変わらないけど。
「鈴様も、先ほど私に無理に笑わなくていいとおっしゃっていましたよね?」
この体勢。
この内容。
この言い方。
こいつ・・・っ!!
「アンタさてはこれが本性ね・・・!!」
「これからもっと長い付き合いになるんですよ?素ぐらい見せておきたいじゃないですか」
それとも、と沙希が言うと同時に沙希の膝がベッドの上に上がる。
重力に従ってギッと鳴ったベッドの音に反応して目をそちらに向けるが、すぐに沙希の手によって結構な力で顎を掴まれ持ち上げられる。
「・・・それとも、私に逆らうなと早々にその身に教え込んだ方がよろしいですか?」

