今回はですね、いつものようにテーマや主題があったわけではなく、

ただ単純に1つの世界観を書き上げたかったという自分の目標がありました。



ところが、私事になりますが、

実はこの作品を書いている途中に彼氏と別れて復縁したんです(笑)

だから、自分と重なるところもあると感じながら執筆しました。



そのとき、私の中で1つだけ芽生えた気持ち。

それは、 「信じる」 ということでした。

自分を信じる、相手を信じる、そして自分と相手のつながりを信じる。

そしてその大切さ。



現実で、彼と付き合っている間私がうまく出来なかったその行動を、

鈴はただ純粋に真っ直ぐにがむしゃらに取ってくれました。

私が出来なくてした後悔を、鈴がしないように。



本当は“信じる”って何よりも難しくて辛くて苦しいことです。

相手の気持ちなんて絶対に見えないし、将来なんて不確かだし、裏切られたら一番辛いのは自分だし。

いつまでも後悔はこびりつくし、過去の思い出に浸りたくなるし、誘惑だっていっぱいあるし。

それでも、

相手の気持ちを信じる、

自分と相手の未来を信じる、

信じると決めた自分を信じる。

鈴が決めたように、私もそう決めたんです。

鈴と沙紀を応援しながら、そして自分の気持ちを重ねながら、

私も私で頑張ろうって・・・そうしてたらね、さらっと復縁できたんです(笑)

だから、“信じる”ことの大切さを教えてくれた鈴と沙紀には、感謝しています。

がむしゃらに書いたこの物語の、一番のテーマかもしれませんね。