ねぇ、沙紀。



世界はきっと優しくなくて、辛いことがいっぱいあるね。

悪いことをしちゃうくらい悲しい現実も、逃げたい出来事もあるんだね。



でもね、次あなたが戻ってきたときに広がる“世界”はきっと今と違うよ。

だって、あなたのことを待ってるのは、あたしだけじゃないから。

あなたに伝えたいことがあるのは、あたしだけじゃないから。



その“世界”で、沙紀はどんな顔をするのかな。

嬉しいかな、悲しいかな。喜ぶかな、びっくりするかな。



それがどんな思いでも、気持ちでも、全部受け止めて生きたいね。

目を背けないで、生きていきたいね。



どうか、そんな沙紀の隣で一緒にいるのが、あたしでありますように。





【あたしはただ、信じています】





(さようなら)
(きっとまた、会えるよね)