「───俺は、神谷を壊してやろうと思った」
「・・・」
「・・・だから、規約違反だと分かっていたのにも関わらず、
俺は警察の仕事を通して知り合った窃盗団に連絡を取った」
「もしかして───」
分かってしまった。
沙紀は少しだけ深呼吸すると、まっすぐにあたしと視線を合わせた。
告げることを決意したような、さっきまでと全然違う、意思のある瞳。
あたしも受け入れようと覚悟して、少し息を長めに吐いてからこくりと頷く。
「神谷家の家宝を盗むように、奴らに頼んだんだ」
あたしの合図を受けた沙紀が告げた言葉は、とてもはっきりとしていた。
それはさっきの龍世君の言葉をすべて肯定しているもので、
やっぱり逮捕状は夢でもなんでもないんだと分かってしまったけど。
でも、不思議とさっきよりショックはなかった。
二回目だからかもしれないし、
沙紀本人から告げられたからかもしれないし、
想いを確実に受け取っているからかもしれなかった。

