Sの法則-平凡姫と俺様SP-




「───・・・なぁ、鈴?」



少し黙った後、沙紀はそう言った。

あたしは紅茶をふーっと息をかけて一口飲みながら「んー?」と答える。



「お前さ、俺に言ってくれたよな。

もしこの先どうなっても、お前が俺のこと好きなことは変わらないって」

「・・・うん」



観覧車での話だ。

改めて言葉にして沙紀から聞かされると、ちょっと気恥ずかしいな。

あたしは小さな声で返事をした。



「・・・鈴はちゃんとそう言ってくれたのに、俺は伝えてなかったなと思って」



そう言って沙紀はベッドに腰掛ける。

恥ずかしくて紅茶から目が離せないでいたけど、

ベッドが揺れたことで反射的に沙紀を見たら、切れ長の二重の瞳に射貫かれた。



「俺も誓うよ、鈴。

この先何があっても、俺はお前だけが好きだ」