ガラガラッ
と、教室のドアを開ける音が響いた。
沙紀の体で誰が入って来たか見えなくて、少し顔を動かしてドアを見る。
「龍世・・・君・・・」
そこに立っていたのは、龍世君だった。
「やぁ」と彼は、いつもと変わらぬ笑顔で微笑む。
でもどこか違って見えるのは、
夕日に照らされて綺麗な金髪が赤くなっているからなんだろうか。
「沙紀、悪いんだけど、鈴ちゃんと二人っきりにしてくれないかな?」
「・・・ご自宅では、都合が悪いのでしょうか?」
「今がちょうどいいだけだよ。ダメかい?」
「いえ・・・」
有無を言わせぬ龍世君の言葉に、沙紀は戸惑いながらも頷いた。
そして「外で待っております」と言って教室の外に出て行く。
入れ替わるように、沙紀の立っていたあたしの横に龍世君が来た。

