申し訳なさそうな顔をしていたから不本意なことは伝わってくるんだけどさ。
杏華様の権力、舐めすぎてたかも。
「鈴様はお強いのではなかったのですか?」
「うん、その予定だったんだけど」
まさか1日でここまで徹底的な無視に進化するとは思ってなかった。
「やはり、明日には杏華様に私から申し上げましょうか?」
「いい!それはいい!!」
あたしは沙紀の言葉に、勢いよく突っ伏していた顔を上げた。
その流れだけは絶対に阻止したい。
別に沙紀と友達を天秤に掛けて沙紀を取っているわけではないけど、でも、
「あたしまで杏華様の権力にひれ伏すのは絶対やだよ」
あたしが一番嫌なのはそれだ。
杏華様にどうしてこんな権力があるかなんて全然知らないけどさ。
お嬢様だからって、なんでも好き勝手していいっていうのは間違ってる。
「ならば、ご友人はどうするんです?」
「みんなもあたしが助けるよ!」
「どうやって?」
「・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・庶民根性で?」

