ガラガラガラッ
「はい、着席ー」
ちょうどそのときに教室のドアが開き、更科先生が入ってくる。
一瞬の時間差でチャイムが鳴り出し、マナはチッと舌打ちした。
(お嬢様がそんなことしちゃダメでしょ!)
それから、
「次の休み時間には絶対に言ってもらうわよ!」
と捨て台詞を吐いて、一番前の自分の席へと戻っていったのだった。
た、助かった・・・のかな?
とりあえず次の授業中に頑張って言い訳を考えなきゃいけないな。
マナは頼りになる反面あたしに問題を残していくんだから・・・と頭を抱えた。
あー、でも授業は聞かなきゃついて行けなくなるしなー。
(まぁ寝てることもあるけどさ!)
(でも謹慎してた分少しはまじめになるの!)
次の時間は苦手な数学だ、と思いながらあたしはここではたと気付く。
あれ?更科先生って数学じゃないじゃん。
「今日は数学を始める前に、少しだけHRを行う」
顔を上げて更科先生を見たあたしの疑問は、一瞬で解決された。
どうやらHRをやるみたい。

