Sの法則-平凡姫と俺様SP-




もしもあれが夢だったら、ずいぶん高度な夢だ。

困って腕を組むあたしに、

マナは「まぁ嘘付いてる顔ではないわね」と不思議そうにしていた。

あたしたちの頭の中はきっと同じだ。

───どうして、龍世君はそんな嘘をついたの?

しばらく考え込んでいたマナは、



「龍世様、そのとき他に何かおっしゃってなかったの?」

「え!?」



と言った。

───僕にもチャンスがあるってことだよね?

───僕、鈴ちゃんのこと気に入っちゃった

たしか、龍世君はそんなことを言ってたけど、

龍世君が好きなマナに言えるはずもない。



「べ、別に・・・」

「嘘ね!今のは嘘をついてる顔だわ」

「うぅ」



あたしのごまかしも、マナは一刀両断した。

白状なさい!と完全に尋問体制に入っている。

その鋭い目つきは自白剤より強力かもしれない、と思うくらいの力が込められている気さえする。

ど、どうしよう・・・と背中を冷や汗が伝った。