Sの法則-平凡姫と俺様SP-




マナの言葉に、今度はあたしが目を丸くする番だった。

「嘘」と呟くと、彼女は「本当」と即答する。

それから怪訝そうに眉間に力をいれた。



「確かに優しくされるから勘違いはしてしまいそうになるけれど、

わざわざダメなんてルールはないわ」

「うそぉ・・・」

「だから本当だって言っているでしょう?

本当なら、相談受けてたときから止めてたはずじゃない」



マナの言ってることは正論だ。

じゃぁ、本当にそんなルールはないっていうの?

頭の中に疑問符が大量に浮かんでいるあたしに、

マナは「あなた、それ誰に聞いたの?」と問う。

うーん・・・誰って、答えにくいな。

思わず口を紡ぐと、「野々村さん?」と尋ねられた。

いや、ののかちゃんではない。だから素直に首を横に振った。



「それが・・・龍世君なんだよね」

「龍世様が!?

冗談でしょう?あなた、夢でも見たのではなくて?」

「いや、夢ではないと思うんだけど・・・」