「ねぇ、マ・・・メグ」

「いい加減その間違い直しなさいよ」



マナは呆れたように長い息をついた。

だって心の中ではマナって呼んでるからしょうがないんだもん。

ごめんごめん、と軽く謝るとマナは「何よ」と言った。



「あのさー、これ、やめない?」



これ、と言いながらバッヂを示したからあたしの言いたいことは分かったに違いない。

「は?」と怪訝そうな顔を彼女は示した。



「メグも本当は気付いてるでしょ。こんなの何の意味もないこと」

「・・・」

「ランクなんて付けなくたってさ、楽しいじゃん。色んな人と喋るの。

あたし、この学校来てからこのバッヂ意識したことなんて無かったよ?」



メグだって、なんだかんだあたしと喋ってくれてるでしょ?

そう言ったら、「それは・・・」とマナは言葉を詰まらせた。