そんなことを考えているうちに、突然身を裂く電気ショックのような痛みが身体中を駆け抜けた。
酸素マスクなんてそっちのけで大声をあげるくらいの、激痛。
(どこにこんな力が残っていたんだ、あたし)
その声にかリアクションにかは分からないけれど、驚いたのはあたしの上にいた男の人らしく、慌ててあたしの顔を覗き込み、声をあげる。
「どこかお怪我でもされましたか!?」
「アンタだよ!!アンタがあたしの傷の上乗ってんの!!!」
痛みの原因を探るようによくよく見れば、彼の膝があたしのお腹の上にあった。
あまりの激痛と呼吸困難に涙目になりつつも叫ぶと、彼は「申し訳ありません!」と謝罪しながら急いでベッドサイドに降りる。
涙のフィルターが掛かったぼやけた視界だったけど、彼のあまりに軽やかな身のこなしに少し驚いた。
「うぅぅー」
お腹を抑えて体を捻りたいが、もはや痛すぎてそれさえもできず、唸るのが精いっぱいだ。
涙がこぼれおちてくれたおかげで少しクリアになった視界で、お母さんとお兄ちゃんが目を丸くして彼を見つめているのが見えた。
ズキズキと変わらず走る痛みの中、根本的に何が起きたのかを理解しようとするけれど頭がまったく働かなくなっている。
ただ、神谷先生が彼に話しかけているのが分かった。

