名前が好き。
あたしを撫でる手が好き。
ほんの少し切れ長の瞳が好き。
あたしに見せる大きな背中が好き。
良く響く声が好き。
信念を貫く強い心が好き。
なんだかんだ世話好きなところが好き。
根が本当は優しいところが好き。
あぁ、だめだ。
───沙紀の 全部が 好きだ。
「・・・」
こんなにも、好きで、好きで、好きで。
涙が出るくらい、大好きで。
ダメだって思えば思うほど、どんどん恋しくなる。
あたし、こんなに弱くなかったのに。
沙紀がいなくたって、平気だったのに。
沙紀といると、どんどん弱くなる。
きっとそれぐらい、あたしは沙紀に恋をしてるんだ。
だから、あたしの好きな沙紀の全てが、
“SP”としての沙紀だなんて、悲しすぎるよ───

