Sの法則-平凡姫と俺様SP-




沙紀が何も答えてないのに、「やっぱり沙希だ!」「久しぶりだな!」と、

その男の人達は人懐こい笑みを浮かべて近づいてくる。



「ほら、高校一緒だった宮内と高沢だよ!覚えてるだろ?」

「お前なんでそんなピシッとしたスーツ着てんの?」

「・・・」



沙紀の顔に困惑が浮かぶ。

多分、彼らは沙紀がSPであることを知らないんだろう。

さすがに同級生に、あたしに対する口調と同じ口調出来ないんだろうなぁ。

どう答えればいいか分からない、そんな表情に見えた。



「沙紀、沙紀。いいよ」

「鈴様・・・」

「たまには気抜きなよ。あたし黙ってるし」



連れてきてくれたお礼!ね?

ひそひそ声でそう言うと、

沙紀の顔が安心したように、でも複雑な顔をして笑った。



「ん?この子高校生だよね?」

「なになに、沙紀の彼女?」



その声に顔を沙紀の同級生に戻すと、大きな目と人差し指があたしに向いていた。

いやいや!と声を出そうとした、けれど



「ちげぇよ」