Sの法則-平凡姫と俺様SP-




「えぇぇぇぇぇぇっ!!?」



じゃぁ、あたしの今の力説ってなんだったの!?

先生のあのまじめな顔ってなんだったの!!?



「鈴さんの意見も聞いておこうと思ってね」



沙紀の顔と先生の顔を交互に見比べるあたしに、先生はひょうひょうと言ってのける。



「え、だって、さっき沙紀じゃない人がSPって・・・」

「彼から話を聞かなかったのですか?」



そういえば、「話がある」って言ってたような・・・(突っぱねたけど)

あたしが小さく頷くと、沙紀は呆れたと言わんばかりに大きなため息をつく。



「今回の事件に関しての事情聴取と資料作成のために、

少し屋敷を離れることになったんです。

彼はその代理ですよ」

「一応、長瀬のミスは事実だからね。軽い罰ゲームみたいなものだよ」



じゃぁ、本当にあたしのSPは変わってないってこと・・・?

沙紀の顔を見つめて固まっていると



「だからあなたは早とちりだと言うんです。

いつも人の話は聞きなさいと言っているでしょう」



と眉間に皺を寄せた。

そのお説教でさえ、今は安心する。

───沙紀だ・・・本当に、本物の沙紀だ・・・