Sの法則-平凡姫と俺様SP-




「私の査問会はすでに昨日終了していますよ」



思わず身構えたあたしに沙紀から告げられた言葉に、

あたしは「え・・・?」と固まった。

昨日・・・って、たしかに龍世くんから丸一日寝ていたって聞いたけど。

じゃぁ、あたしが今神谷先生に訴えかけたことって無意味だったの!?

沙紀はもうSPの資格なくなったんじゃ・・・それで出て行くから、“忘れ物”って今・・・っ!!

嫌な予感があたしの頭の中を一気に巡り、あたしは顔を神谷先生に向けた。



「・・・先生・・・?」



けど、先生はニコニコ笑顔。

あたしの頭にはたくさんのクエスチョンマーク。

え?え?本当どういうことなの?

何度も瞬きを繰り返していると、

いつの間にかあたしの近くに来ていた沙紀が

固いファイルであたしの脳天をポンと叩いた。



「今回の件で、私のミスはすでに不問になっているということです」

「つまり・・・?」

「私はSPのままですし、あなた専属のままです。何も変わっていません」



沙紀の顔には「本当にバカですね」と書いてあった。

あまりに分かりやすい言葉に、もちろんあたしはすぐに理解する。