Sの法則-平凡姫と俺様SP-




「こんな自由奔放なあたしに付いてこれるのは、沙紀しかいません」



そうあたしははっきりと言い切った。

神谷先生はしばらく黙っていたけれど、

「優秀なSPは他にもたくさんいるんだよ?」とあたしを試すように言った。

あたしは首を横に振る。



「沙紀以外のSPに守られる気は、一切ないです」

「たとえ危険な目に遭っても?」

「沙紀以外、あたしを助けに来れるなんて思いません」



もしかしたら、沙紀に抱いてしまった思いが呼び寄せた執着かもしれない。

それでも、あたしのSPは沙紀がいいんだ。

せめて、あんな完璧なSPがその資格を剥奪されないでほしい。

あたしは自分の意見が神谷先生に通じるまで、ここを動く気は無い。

その強い意志が通じたのか、先生は苦笑した。



「そうか、うん、わかったよ」



そして「うんうん」と一人納得したように頷く。

リアクションの意味が分からず眉間に皺を寄せていると、神谷先生は微笑んだ。