あたしのただならぬ様子に黙ってはいられなくなったのか、龍世君はそう教えてくれた。
けれど、その聞き慣れぬ言葉に、あたしは聞き直すだけ。
うん、と龍世君は首を縦に振った。
「査問会は、警察の人間の一部や、協会の人間、
実際のSPやSPを雇う側の人間で構成されている。
査問会に掛けられているSPが、
はたして本当に“SP”としての資格を持つべき人間なのかを審議してるんだ」
難しい説明に少しだけ考える。
「それって・・・結果によっては、沙紀がSPをやめさせられちゃうってこと?」
「最悪の場合ね」
龍世君はあたしの不安をあっさりと肯定した。
「でも、沙紀はちゃんと仕事してたじゃない!」とあたしが言えば、龍世君は首を横に振った。
「最近、ただでさえ沙紀には疑惑の目が向けられていたんだ。
本当に鈴ちゃんを守れているのかっていうね」
「守ってくれてた!沙紀はあたしのこと守ってくれたよ!?」
「でも、恵実ちゃんの誕生日会では君を単独行動させたし、
一人野々原家に向かう君に気付かなかった」

