あたしはマナと沙紀の無事を確認したのに、龍世君はマナのことしか答えてくれなかった。
その事実を思い出して、あたしは血相を変えて龍世君を見た。
「沙紀は無事だよ。怪我1つない」
「だったら!だったら沙紀はどこにいるの!?」
「・・・」
あたしの質問に、龍世君は困った顔をして何も答えてくれなかった。
「沙紀!その辺にいるんでしょう!?沙紀っ!!」
こうやって呼べば、「はしたないですね、大声出して何事ですか」と怪訝そうな顔をした沙紀が顔を出すはず。
だって、あたしのSPなんでしょう?
あたしのそばにいるはずでしょう?
体を起こし、何度も「沙紀!」と呼ぶあたしの肩を・・・龍世君が、そっと掴んだ。
「鈴ちゃん・・・」
「龍世君・・・沙紀は、沙紀はどこっ!?」
あたしは体をねじって、今度は龍世君にすがるようにその両手を掴んだ。
「沙紀は今、神谷家の査問会に掛けられているよ」
「査問・・・会・・・?」

