「あなたの呼んでいた仲間なら、すでに外でのびていますよ」
その言葉の意味。それはもう、大丈夫と言うこと。
犯人はみんな倒されてて、もう助けてもらえるということ。戦わなくてもいいということ・・・。
沙紀は一人で来たの?沙紀がみんなを倒したの?そんな疑問が浮かんでは消え、浮かんでは消える。
ただ、それよりも一気にあたしに押し寄せるのは、大きな安堵の波。
気合いだけで保っていた体の力がすぅっと抜けて、震えだした手から鉄棒が落ちた。
カランッ・・・
大きな音が倉庫に響くと、犯人の意識が一瞬だけこっちに向く。
その顔の動きに再度身構えるけど、それよりも早く動いたのは沙紀だった。
「ぐぁっ」
犯人に沙紀が突っ込んだ、それを認識すると同時に犯人はうめき声を上げてその場に倒れた。
目にもとまらぬスピードで、沙紀は犯人を倒してしまったんだ。
俯せに倒れる犯人は、ピクリとも動かない。
───あぁ、これで・・・これで、本当に助かったんだ。
そう認識するとついに足にまで力が入らなくなって、へなへなとそこに座り込む。

