どうせ裏世界?には知れ渡ってることっぽいし、
何よりマナはあたしを信じて誰も知らないトップシークレットを教えてくれてるし。
まさかののかちゃん達より先に、
犬猿の仲でいがみ合ってたマナに言うことになろうとは。
そう思いながら、あたしは「あのね」と事情を説明した。
神谷財閥会長を助けたこと、
それで大手術になったこと、
その時に体の中に“アフロディーテ”を入れられたこと───
「だから、突然命を狙われる生活になっちゃったから沙紀が来てくれて、
周りに迷惑掛けるわけいかないから、
神谷さんちでそのままお世話になってるってわけ」
そう締めくくったら、マナはその大きな目が落ちちゃうんじゃないかっていうくらい目を見開いていた。
「あなたみたいな庶民が神谷の家にいるなんてよっぽどだと思ってたけど・・・まさか、そんなこと・・・」
ありえない、と言わんばかりにマナは首を横に振った。
それから不思議そうに、
「でも、もうその“事故”からだいぶ経つんじゃない?宝石を取り出すことは考えないの?」
と、あたしに問いかけた。

