「ちなみに下世話な話ですが、値段に例えてしまえば、それ一粒で日本の国債は全て返済できておつりが返ってきますね」
そ、それって数百兆単位ってことですか───っ!!?
(さすがにそれくらいの常識はあたしにだってある!!)
もう一回失神してしまいそうなあたしなんて、ううん正確にはあたし達なんてお構いなしに、先生の話は続く。
「スパイは当家に入り込み、持ち出しに成功。
しかし、当家のスタッフより疑惑の目が向けられ始めたために、アフロディーテの所持を隠ぺいする必要があった」
それとあたしにどんな関係が?
そう言いたいのに、なんだかとても嫌な予感がする。
神谷先生は改めてあたしの目をまっすぐ見つめると、今日一番の真剣な顔をして口を開いた。
「・・・そして先ほど自白させた内容によると、その隠し場所として偶然手術を行っていた鈴さんを選んだらしいのです」
「・・・つまり、その人の言ってることが正しければ、あたしの身体の中にそのアフロディーテが入っているということですか・・・?」
「そういうことになりますね」
そ れ お か し い で し ょ ・・・ !!

