「だって、マナとより仲良くなれたのが嬉しくって!」
と素直に感想を言えば、マナは「なっ!」と言って真っ赤になった。
(でも、あたしの『仲が良い』って言葉を否定しないところは進歩かな?)
「バカな子」
と言って首を背けたマナの耳には、キラキラと光るピアス。
・・・そう、それはあたしがメグに渡した誕生日プレゼント。
あの後、メグがマナに渡したそうなのだ。
今日会った瞬間に気付くと「しょうがないから」と冷たくマナは言っていたけれど、
ツンデレツンデレとあたしはプラスに捉えることにしている。
「そういえば、あたしあれから考えたんだけどさー?」
今日はマナに言いたい話があったんだった。
そう思い出して切り出したあたしの言葉に「何よ」とマナの目がこっちに向く。
「むしろいっそのことさ、宇佐美家よりもっと金持ちな男と結婚して見返してやればいいんじゃない?」
あたしの言葉に、マナは「はぁ!?」と口を開けて目を瞬かせた。
その顔に「何の話?」と書いてあったから「マナが幸せになる方法」と付け足した。

