「・・・アンタは、良くあたしがいつもの“恵実”だって気付いたわね」
次に口を開いたのは、メグだった。
その言葉に、「え、だって」とあたしは返す。
「正面玄関からベランダにいるメグ見えたし、正面玄関で会ったときなぜかメグ相手に緊張したし、そもそも匂いも違ったし」
その返答に、
「・・・野生児」
とメグは笑った。
なんとなく、寂しそうな笑顔だと思った。
それからまたほんの少し黙って、メグは「あのね」と話し出す。
「会場にいた“恵実”は、わたくしの双子の姉よ」
「お姉さん・・・」
「普段学校に通ってるのは、わたくしだけれど」
それは、いったいどういうことなのだろう。
まったく見当も付かない世界観過ぎて、あたしはメグの言葉を待って黙るしかなかった。
だから、
「───わたくし、本当は庶民の出なのよ」
次に言われた言葉には、あたしは思わず「えぇっ!?」と声を上げてしまった。

