Sの法則-平凡姫と俺様SP-



「アンタこそ、なんでここにいるのよ。パーティー出てたんでしょ?」

「それが、トイレ行ったら帰り道わからなくて」

「はぁ?トイレまでは直線のはずよ。ここは階段登らなきゃ来れないのに!」



あたしの返答に、メグは眉間に皺を寄せて素っ頓狂な声を上げた。



「あー、そういえば行きは階段なんて使わなかったかも」

「これだからバカは」



思い出しながら答えたあたしの返答に、メグは首を横に振った。



「沙紀さんはどうしたのよ」

「女の人に捕まってる」

「はぁ」



メグは、さらに吐き捨てるようなため息をついた。

あたしが逆に「メグはどうしてドア開けたの?」と聞くと、「メイドが夕飯持ってきたかと思ったのよ」と言った。

それから「それ以外にこっちに人が来るなんて普通考えないでしょ?・・・普通!」と言ってあたしを睨む。

・・・本当に、返す言葉も見当たらない。



それから、しばし沈黙が訪れた。