「見間違いですよ」
沙紀にこっそり耳打ちされた。
そりゃぁあんな遠い部屋から一瞬でここに来れるわけないし、見間違いって思わざるを得ないけどさ。
なんだか腑に落ちない。
むーっと不服な感情を抱いていたせいだろうか、メグがこっちを見たときには思わず心臓がはねた。
「真城さんも、ようこそ」
龍世君とは全然違うツンケンした態度。
でもなんで今、メグ相手に緊張した?
───あー、初めて真城さんって名前呼ばれたからか。
「お誕生日おめでと」
そう言ったら、メグは「ふん」と言って顔を逸らした。
どうしてあたし相手にはそんなかわいげないんだ・・・とちょっと呆れてしまう。
龍世君も沙紀も苦笑してるぞ。
「・・・今日は、お詫びもかねて貴方を招待いたしましたの」
「え?」
顔を逸らしたまま、メグが言った言葉を聞き返す。
「~~~っ!分からないならそれで結構よ!」
「え?えっ!?」
「庶民には味わえないようなご馳走を用意したからせいぜい堪能なさい!
でも、くれぐれもはしたない真似はするんじゃないわよ!
そんな庶民と友人だと思われたら迷惑ですから!」

