Sの法則-平凡姫と俺様SP-




素直に今回は反省しなきゃ。

はぁ、と俯いたあたしだったけど、すぐにぬくもりが頭の上に乗る。



「・・・でも、それが鈴様のいいところでもありますよ」

「出た、飴と鞭」

「またお菓子を買ってきてあげましょうか?」

「いいよ、子どもじゃないし、勝負も負けたし」



そう言ったら、沙紀は「勝負?」と首を傾げた。

「ダンスパーティー出てやるって言ったでしょー」と言いながら、あたしは松葉杖で前に行き、柵に頬杖をつきながら会場を見下ろした。

沙紀も「そんな話ありましたね」と言いながらあたしの隣からダンスを見つめる。

今はちょうど一曲目。

龍世君は、どうやら上級生のお姉様らしき人と躍ってる。

宇佐美さんは・・・いたいた。相変わらず赤いドレスが目立つ。でも一人みたいだ。

常陸院君、なんだかんだ楽しそうに別の可愛い子と踊ってるじゃないか。

ののかちゃんも、真央ちゃんも、香織ちゃんも、とっても楽しそうだ。



「あーあ、あんなに練習したのになー」



そう言って大きくため息をついた。